A lot. あとがき
わたしが一番最初に考えたパラレルで、一番書きたかった作品。
無事書き終えられて良かったと思います。
さてここからは裏話というか、作品解説みたいなものを。
雰囲気を壊したくない人は読まない方がいいかもしれません。
まず年代設定。読めば分かると思いますが未来の話。
具体的に言うと2189年の話です。最後の一話だけ91年。
過去に、第三次世界大戦が起こったことになっています。勿論もう平和協定を結んでいましたが。
平和に向かって歩き続ける世界で、まだ残っている戦争の痕跡。
その犠牲になったひとたちのはなし。
最後の涙は現実的に言ってしまうと冷却用水です。
勿論ACAを最初に作った研究者の目論見通りです。泣けるようにプログラムされています。
ただそのプログラムはある一定の要素が必要なので、今まで出来たACAは居なかったのでした。
『心』がブラックボックスなのは、成長するように不確定要素をたくさんちりばめてあるから。
そしてその時々で少しずつ変わってしまうものだから、解析不可能なのです。
「A lot.」というタイトルにも意味があります。
「a lot」というのはたくさん、多数、多量、というところから大量生産品や既製品という意味をとっています。
たくさんある中のひとつということです。ロボットですから、物なのです。
そして「a lie or a truth」という文字の頭文字をとったものでもあります。
意味は文字通り嘘か真実か。『心』のことですね。これは贋物なのか本物なのか?
持っているのは贋物の『心』だけど、今此処にあるのは本当の心だよ、という。
ピリオドがあるのはそんなところから。
最後に。読んでくださった皆様に多大なる感謝を。
野球をやっている彼らではない彼らがあなたの心に残ってくれたら嬉しいなあと。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
051230.
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